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2025.10.07

るりのチョコっとこだわり入浴紹介!

るりのお風呂はご家庭と同じ一般個浴と、一般浴槽に天井クレーンを付けた2種類です。重度の障害者施設では、ほぼ特殊浴槽やミスト浴が主流ですが、あえて湯船にこだわりました。「機械浴(特殊浴槽)」と「一般浴槽」での入浴は、目的・方法・対象者・支援の内容が大きく異なります。

  • 機械浴は「安全と清潔の確保」を最優先にした入浴方法。

  • 一般浴は「自立とリハビリ、リラクゼーション」を重視した入浴方法。

るりでは機械浴並の安全性を確保しつつ、一般浴のメリットを考えた結果、この2種類の浴槽になりました。洗体は利用者様の身体機能に応じて、シャワーチェアかストレッチャーを使用します。入浴方法は、歩けない方には天井クレーンを使用することにより、ネットがハンモック状になるので自力入浴が困難でも安全安楽に湯船に浸かることができます。「機械浴」と「一般浴」では、湯の流れ方・入浴姿勢・皮膚の摩擦刺激が異なるため、垢(角質・皮脂汚れ)の落ちやすさに差が出ます。なので、この湯船に浸かることがとても大事だと考えています。特に垢の付着がひどいと判断した場合は、洗体前に湯船に浸かっていただいてから身体を洗っています。このひと手間をかけることにより、1~2ヵ月ほどでピカピカきれいなお肌になります✨️✨️ちなみに湯船のお湯は、お一人毎に張り替えているので衛生面もバッチリです!

以下に分かりやすくまとめます。

🌿1.機械浴は「垢がたまりやすい」理由

要因 内容
湯に“つかる”時間が短い ストレッチャーやリフト浴では、全身が長時間お湯に浸からないため、皮膚表面の角質や皮脂が柔らかくなりにくい。
お湯の循環が一方向 シャワー式や流水式のため、汚れが流れるが「温浴によるふやけ・軟化効果」は得にくい。
摩擦刺激が少ない 自分で身体を動かしたりこすったりできないため、皮膚表面の垢が残りやすい。
洗体時間の短縮傾向 安全確保・効率重視のため、洗体工程が短くなりがちで、細部の洗い残しが発生しやすい。

➡ そのため、背中・肩甲骨まわり・足の甲・関節部位などに垢がたまりやすい傾向があります。
定期的な**洗体強化日(部分洗いの重点実施)**などを設定すると効果的です。


🛁2.一般浴では「垢を落としやすい」理由

要因 内容
湯船にしっかり浸かる 全身がお湯で温まり、皮膚表面の角質や皮脂が軟化しやすい。
自分で動ける 体をこすったり、手足を動かすことで自然な摩擦が生じ、垢が落ちやすい。
湯の滞留効果 お湯の中で汚れが浮き、洗体前にある程度汚れが落ちていることも多い。
リラックスによる血行促進 血流が良くなり、皮膚の代謝が活性化し、清潔保持にもつながる。

➡ 一般浴では「洗う前の“温まり”が重要」。
先にしっかりお湯につかることで、皮膚が柔らかくなり、洗体効果が上がるという特徴があります。


💡3.まとめ:垢落ちの観点から見た比較

比較項目 機械浴 一般浴
湯への浸かり方 一部または短時間 全身がしっかり浸かる
垢の落ちやすさ 低い(残りやすい) 高い(落ちやすい)
皮膚への刺激 少ない(摩擦少) 適度(自動的な動作・摩擦)
清潔保持の工夫 洗体重点日・泡洗いの徹底・観察強化 温浴→洗体の順で自然に清潔維持