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2026.09.03

療育としてのリハビリテーション~基本的な考え方~

「療育」という言葉は非常に幅広く捉えられています。その定義や意義も定まっているとはいえません。また立場によっては全く違う支援となっています。重症心身障害という状況であっても、一人ひとりには人生があり、生活があります。それを享受するにはまず健康であることが求められています。

楽に呼吸ができ、余裕をもって栄養と水分をとることができる。快適な消化機能と順調な排泄が可能である。緊張に苦しめられることがない。体温維持が安定し、諸感覚機能も働くことで、自分から周囲に働きかけることができる。活動ができる姿勢を維持し、周囲と関わったり快不快の感情を示し、楽しみを記憶することができる。こうした一人ひとりの生活を支援していくことを、療育としてのリハビリテーションの役割だと考えています。

 

  • 「療育」の広義性と個別の尊重

「療育」という言葉の概念や定義は多岐にわたりますが、根底にあるのは重症心身障害を持つ一人一人の「人生」と日常の「生活」を豊かに享受するという視点です。

  • 基盤としての「健康」とリハビリテーション

充実した日常を送る、あるいは学校教育を受け健やかに成長するためには、心身機能の維持・向上が欠かせません。その土台を支える「健康」を保つ手段として、リハビリテーションが極めて重要な役割を果たします。

  • 家庭や学校における課題

学校や家庭の環境・リソースだけでは、利用者一人一人の個別的な状態や身体機能の微細な変化に合わせた専門的なリハビリを提供・継続することが困難な場面が多く存在します。

  • 専門職(理学療法士)が常駐する放課後等デイサービスの意義
    • 日常的なアプローチ: 理学療法士が常駐する環境を活用することで、個別性の高い専門的なリハビリを日常の支援に組み込むことが可能になります。
    • 継続的な機能維持・向上: 身体・心身機能の維持向上を図ることで、学校生活や家庭での生活基盤を支え、中長期的な成長・発達へとつなげることができます。

 

専門職による日常的かつ個別的な関わりが、学校や家庭の役割を補完し、利用者のQOL(生活の質)向上および健全な成長のサイクルを生み出す要因となっています。